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A heart and wound

第5章 混沌

雅「…あれ?抵抗しないの?」

翔「…してもやめてくれないでしょーが。」

雅「ふふふ。うん♪」

翔ちゃんが、やれやれ、とでも言うように首を振った。

雅「…酔ったら、自分から抱っこ〜♡なんて言うくせに。」

翔「そんなこと言ってないし!!」

雅紀「…あれで、記憶ないって罪だよなぁ」

呟くようにそう言った。

翔「なに?」

雅「な〜んでも!」

寝室に入り、ベッドに翔ちゃんを下ろした。

翔ちゃんが俺を、物欲しそうに見つめてくるから、寝ている翔ちゃんに跨って、唇にキスを落とす。

後頭部を支えて、角度を変えながら、啄ばむようにキスを落とすと、翔ちゃんは、俺の首に腕を回して、必死に応えようとしてくる。

唇をそっと離すと、まだ、物欲しそうな顔で俺を見つめる。

雅「…やっぱり、今日は、寝よ?疲れてるでしょ?」

翔「やだっ!!」

そう言って、首に巻きつけたままの俺の体を引き寄せた。

雅「しょ、翔…ちゃん⁇」

動揺していたせいか、少し声が震えていたかもしれない。

翔「お願い、抱いて…俺、大丈夫だから。」

雅「…でも…」

翔「雅紀を…感じたいんだ。」

…シラフで、こんな積極的なのは初めてで。

でも、声も、顔も、すごく真剣で、どこか危機迫るものがあって…少し、不安になった。

雅「…本当にいいの…?」

翔「うん…シよ?」

雅「わかった…」

俺は、翔ちゃんの服を剥ぎ取ると、翔ちゃんの胸に顔を埋めた。

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