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A heart and wound

第5章 混沌

和也Side

仕事が終わり、潤の家に向かった。

合鍵を使って中に入ると、バスルームから水の音が聞こえた。

…風呂か。

リビングのソファに座って、潤が出てくるのを待った。

しばらくして、潤がリビングに入ってきた。

潤「あっ…かず、き、来てたんだね。お腹空いてるよね?すぐ、ご飯作るよ、ちょっと待ってて。」

和「じゅーん、いいから、ここ来て。」

潤「きょ、今日はね、ハンバーグにしようと思ってたんだ。ほ、ほら、かず好きでしょ?」

和「いーから、来なさいって。」

潤「…は、はい…」

そう言うと、俺の横にではなく、地べたにちょこんと正座をした。

和「ばか、怒るんじゃないんだから。…ほら、隣おいで?」

潤「…はい。」

隣にちょこんと座る潤の方に少し体を向けて、膝の上に置いてある手に自分の手を重ねて、そっと握った。

和「…どうしたの?なんで、泣いてたの?何かあった?」

潤「…対したことじゃないよ。本当に。」

和「じゃあ、なんでリーダーと一緒にいたの?」

潤「そ、それは…偶然、会っただけで…」

和「じゃあ、なんで?」

潤「それはっ…」

潤は、俺を見ようともせず、ずっとうつむいている。

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