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幻星記序章~白夜の時終わりぬ…だが黎明の時来ず

第8章 〈剣〉達

リューンとカーンに与えられた部屋は、三階の〈刀〉側の一室。居間と寝室の二部屋。普段は、〈盾〉、〈錨〉、〈鏡〉や一般の人間用に用意されている。エイナとミリリアには、四階の貴賓室。こちらも居間と寝室の二部屋だが、調度品は、こちらが上である。こちらは、〈魔族〉様や一部の人間用に用意されている。
「夕食を取りにいくぞ…。」
「うん…。エイナやミラは?。」
「先に降りている。」
「ちぇっ…。」
「行くぞ。」
「うん…。」扉を出ると〈三の刀〉達と鉢合わせしてしまった。全員、左腕に…〈紫銀〉の〈貴石〉を配したリングを嵌めている。〈三の剣の副官〉ザイは青みがかった黒髪に緑の瞳をしている。背は、カーンと同じ235地。三地はあるリングを右腕に嵌めている。鼻で笑ったが、リューンは顔を上げれない。カーンは、素知らぬふりを通す。
「〈三の剣〉様に万一の事があれば、許しません!。」
「…。」
二人は、逃げるように階下に降りて行った。

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