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男の娘をプロデュース!?

第2章 スカウト

「ごめんね。忙しいのに」

「あ、應田さん。もう来たんだ」

顔をあげてこちらを見て微笑む。
その笑顔はまさに天使。

もう少し髪を伸ばせば絶対女の子で通る。

「これが早乙女君の絵?」

キャンパスに描かれていたのは花瓶に生けた花だった。

様々な色を重ね、光の当たり方に合わせて配色されていた。

何となく印象派の画家のタッチを彷彿させる。

「まあね。そんなに上手くないんだけど」

「上手いよー!!」

これは本心だ。

早乙女君の絵は美しかった。

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