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蜜の誘い

第4章 明日香と奈津美

お風呂から上がると、私の携帯がメールを受信していました。

見ると夫からでした。

「ウソっ?・・」

「どうしたの?」

「・・ダンナ帰れなくなったって・・」

「えっ?」

トラブルがあったらしく帰宅するどころじゃ無くなったそうです。

そういう事もあるかもしれないと夫から言われてはいましたが、初めての事でした。

「せっかく楽しみにしてたのにね・・大丈夫?明日香・・」

「うん・・」

私が仕事を続けたいばかりに、離れた生活・・

三十路が見えてきた最近は、間違えていたかなと少しだけ思うこともありました。

寂しいと思うことが増えたのです。

気持ちもですが、身体も・・

正直、人肌が恋しい・・抱いて欲しいと思うことが増えました。
ひとりで身体を慰めてしまう機会が増えました。

自然な事なのでしょうか?
年齢的に熟れた身体が求めてしまうかのようでした。

落ち込む私を、奈津美が心配そうに見ていました。

「・・奈津美・・飲もうか・・付き合ってくれる?」

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