
タバコとシャボン玉
第3章 偶然
剛「今日は遅くまですまないね。親御さんが心配するだろうから、もう帰んな」
美咲「はい。今日は、本当に楽しかった。今度また会ったら、お話聞かせてください」
真っ暗になった公園の入り口で、私達は、ポツンと一つどけ灯っている街灯の下で話していた。
先ほどまでの景色は、真っ暗な闇につつまれ、跡形もなく消えてしまったように感じた。
剛「最後に改めて教えてほしい。君の名前は?」
そう聞かれ、私は自分が見知らぬ人と長い間話をしていた事に、今頃気がついた。ただ、もう彼に対する不安はなかった。
美咲「美咲です。あなたは、剛・・・さんですよね?」
剛「つよしでいいよ。今日は俺も、久しぶりに楽しかった」
そういうと、彼はまた、にこりと笑った。
とても暗い夜道を、女の子一人で歩かせるわけにはいかないと、腰に手を当てながら言い、ここに来た時のように、来た道をズンズンと引き返した。
私は少し遅れて彼の後をおった。
少し下り坂になっている帰り道では、私と剛の足音だけが響いていた。
美咲「はい。今日は、本当に楽しかった。今度また会ったら、お話聞かせてください」
真っ暗になった公園の入り口で、私達は、ポツンと一つどけ灯っている街灯の下で話していた。
先ほどまでの景色は、真っ暗な闇につつまれ、跡形もなく消えてしまったように感じた。
剛「最後に改めて教えてほしい。君の名前は?」
そう聞かれ、私は自分が見知らぬ人と長い間話をしていた事に、今頃気がついた。ただ、もう彼に対する不安はなかった。
美咲「美咲です。あなたは、剛・・・さんですよね?」
剛「つよしでいいよ。今日は俺も、久しぶりに楽しかった」
そういうと、彼はまた、にこりと笑った。
とても暗い夜道を、女の子一人で歩かせるわけにはいかないと、腰に手を当てながら言い、ここに来た時のように、来た道をズンズンと引き返した。
私は少し遅れて彼の後をおった。
少し下り坂になっている帰り道では、私と剛の足音だけが響いていた。
