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僕と娘の話

第7章 僕の過ちの話

「お兄さんこそ…」
洗濯物は濡れている様子は無く
小物は綺麗に折り畳み、
タオルなどの乾きにくいものを
室内で乾かしているようだった

「それにしても早いね」
ピッ…
俺はエアコンを入れ、タオルかけを
エアコンの風が当たる場所に移動させた

「…今日は2限までで終わりだったんですが…2限が急になくなってしまって。だから、たまたま早く帰ってたんです。ちょうど雨が弱い時に…お兄さんは?」

里生ちゃんはショルダーバックやお弁当のカバンを床に置いたままだった

「そうか…今日は会議が早く終わってね。こんなに2人とも早いなら、DVD借りてくれば良かったよ。洗濯物も無事だったわけだし…」

里生ちゃんは、珍しく勝ち誇ったように
微笑んだ

「ありますよ!!DVDシャーロックホームズ借りて来ました!!」


全く…さすが、我が娘である

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