僕と娘の話
第8章 知っている
「いやいやいやいやいやいやいやいや!!違うよ!!ゲイじゃないよ!!」
俺は慌てて言葉を撤回する
ソファで俺に身体を触られた里生ちゃんは
少し乱れた服を整えながら言った
「…そんなに否定しなくても良いですよ…」
「いやいや、俺は栞さんとも結婚したわけだし!!あ!!胸を触ったのは本当に出来心で!!申し訳ない!!」
俺の慌てる様子に里生ちゃんは少し
困惑していた
「別に良いですよ…お兄さんも男ですから…
それに…お兄さんは
私が何も知らないと思ってましたか?」
え…どういう意味なんだ…