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僕と娘の話

第8章 知っている

「知っているって…何のこと…?」

俺は里生ちゃんと少し距離をとった


「私は、何も知らない子どもではないですよ。

父がバイなのも。お兄さんがゲイなのも

お兄さんがゲイだから、母と寝れなくて離婚したことも

全部知ってますよ」


この子、顔色変えずにすごいこと言った

俺の心の声は顔に出ていたらしい

「そんなすごいことは言ってないですよ…
見てたらわかりますから…」



そして
里生ちゃんは自分の知る限りのことを俺に話してくれた

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