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僕と娘の話

第8章 知っている

「父は紛れもないバイです。
男だろうが、女だろうが見境なしで

お互いの価値観が合ったから
父は母と結婚したんですよ」

「ちょっ!!ちょっと待って!!栞さんは、上條先輩がバイだと知って結婚したのか!?」

里生ちゃんうーん…と首を傾げた


「多分知らなかったと思います。男もイケるとは思ってなかったと思いますよ」

…しかし何でこの子はこんなこと…

「何で里生ちゃんがそんなこと知ってるの?」

素朴な疑問をぶつける

「私が小学生の頃に、父が…母がいない時に会社の後輩って人を家に連れて来たんです。若い男の人でした。父と変な関係にあるってことはすぐに分かりました。」


上條先輩…結婚して、子供ができて、
俺と別れて、
娘が産まれて

それでも若い男に手出してたのかよ


呆れる

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