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僕と娘の話

第9章 事件後の僕らの話

なんだか

本当に、頭の中が里生ちゃんで埋め尽くされる程

毎日毎日
飽きるほど里生ちゃんのことばかり
考えていた


もう2年くらい一緒に住んでいると言うのに
俺は里生ちゃんのこと
知らないことだらけだ


里生ちゃんは
俺がゲイだってことも知っていたし

不思議な子だ



俺は男が好きなのに
一度しかも娘の胸を触って

それで娘を女だと意識し始めるなんて


いろいろなことを考えていると
今の状況を忘れかけていた

俺は夢から覚めて…つまり今は朝


会社に行かねばならん…


ベッドから降りようとした

その時

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