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齧りかけの林檎

第5章 ● 君の名前 ♀side




目の前の彼は、いくつぐらいだろうか?

今日は前髪を下ろして、昨日より少し大人っぽい感じだった。



高3くらい?



でも高3の大事な時期に、

何時間も待たせてしまったというのだろうか。







「君は?君はいくつなの?何年生?」




彼は少し考えているような、困ったような表情をしていた。




そんなに困る質問だったのだろうか。

もしかしてダブってる、とか!?




あちゃー・・・

またやらかしてしまった。

そりゃーこんなにかっこよくて、大人っぽいはずだ。




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