齧りかけの林檎
第3章 ● 待つ君の ♀side
うちの会社は日用品や
季節商品などを取り扱う会社だ。
たまにテレビなどで便利グッズなどの特集をすると、
一気に注文が入ったりすることがある。
その為に少しは多く在庫を持っているのだが、
この時期だ。
クリスマスの商品は予約注文の分を出荷してしまっていて、
今はもう急な大量注文は落ち着きをみせていた。
「課長、その商品はいつ出荷になるのでしょう?」
「できれば明日には出荷したいんだけど、出来る?」
出来るか、出来ないかで言えば・・・出来る。
社会人として、出来ると言わなければいけない状況だった。