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齧りかけの林檎

第3章 ● 待つ君の ♀side




終業のチャイムを聞きながら、わたし達は倉庫に向かった。



何人かはどうしてもはずせない用事があると言い、帰ってしまった。




本当はそうしたかった。



なぜだ、なぜわたしはここにいるんだ。



昨日ちゃんとパックしたり、マッサージしたりして

少し女子力を高めたつもりでいたのに。









いつも会社に来る服より、少しだけおしゃれしたのに。



クリスマス商品を段ボールに詰めながら、ほこりにまみれていた。








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