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齧りかけの林檎

第4章 ● 待つ君の ♂side




お願いがありますと切り出してみた。








「一度家に帰って着替えてきてもいいですか?

 さすがに制服のままじゃ、

 補導されちゃうかもしれないから」








ちょっとだけ、子供の特権を使ってしまった。



補導という言葉を聞けば、

制服のままじゃだめか、なんて思ってくれるかなと思って。


















そしておれは今、またダッシュをしている。








着替えるだけの為に時間を無駄にしてたまるか!



1分、1秒でも、彼女と会話したい。



傍に居たい。













---待っててよかった!








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