ドラクエらんど
第13章 裏切り者
「…愚かな人間どもよ」
銀髪青年はバサバサと大きな羽根を動かし宙に舞った…かと思うと、スコールのように羽根の雨を降らせた。
ヒュンッ! ヒュンッ!
その羽根はまるで矢のように地面に鋭く突き刺さる。
「くっ……!」
れんじさんたちはかわしきれずに腕や足を負傷してしまう。
「みんな……!」
木の陰で待機しながらあたしは、スマホでみんなのHP(体力)を確認していた。
「なんとか攻撃を受けずに皆を回復しないと…」
回復呪文はあたししか使えない。
だから慎重に行動しないと…!
「ゲームみたいにコントローラーだけで操作できたらいいのに……」
どんなに攻撃されても、何回死んでも、プレイヤーには影響はない。
全てゲームの中での出来事。
だから安心してゲームができた…。
あたしの足は情けないことに震えていた。
月影さんやれんじさんやうさぴょんみたいに戦う勇気が沸いてこない。
「もう、逃げたくないのにっ……」
その時。
あたしの視界に月影さんの姿が映った。
月影さんは飛んでくる羽根をできるだけ避けながら、銀髪青年の元へと近寄っていく。
「ばかやろう、月影! また死にたいのか!」
叫ぶれんじさんを無視して、月影さんは何かを呟いていた。
………何かを呟いてる?
何を……?
銀髪青年はバサバサと大きな羽根を動かし宙に舞った…かと思うと、スコールのように羽根の雨を降らせた。
ヒュンッ! ヒュンッ!
その羽根はまるで矢のように地面に鋭く突き刺さる。
「くっ……!」
れんじさんたちはかわしきれずに腕や足を負傷してしまう。
「みんな……!」
木の陰で待機しながらあたしは、スマホでみんなのHP(体力)を確認していた。
「なんとか攻撃を受けずに皆を回復しないと…」
回復呪文はあたししか使えない。
だから慎重に行動しないと…!
「ゲームみたいにコントローラーだけで操作できたらいいのに……」
どんなに攻撃されても、何回死んでも、プレイヤーには影響はない。
全てゲームの中での出来事。
だから安心してゲームができた…。
あたしの足は情けないことに震えていた。
月影さんやれんじさんやうさぴょんみたいに戦う勇気が沸いてこない。
「もう、逃げたくないのにっ……」
その時。
あたしの視界に月影さんの姿が映った。
月影さんは飛んでくる羽根をできるだけ避けながら、銀髪青年の元へと近寄っていく。
「ばかやろう、月影! また死にたいのか!」
叫ぶれんじさんを無視して、月影さんは何かを呟いていた。
………何かを呟いてる?
何を……?