ドラクエらんど
第13章 裏切り者
…………だけど。
今あたしがやるべきことはひとつだ。
あたしはいっぱい傷を負ったレイナちゃんの身体に両手をかざした。
「ベホマ」
あたしの両手からは淡い光が溢れ出す。
途端にレイナちゃんの傷はスッと消えて、体力は全回復した。
「……やっと助けることができた……」
もう遅すぎるけれど…。
アイちゃんは死んでしまったけれど…。
「ごめんね、レイナちゃん…」
こんなことしても今更前みたいに戻れないってわかってる…。
自己満足ってことも…。
溢れそうになる涙を我慢するためにあたしは唇をキュッと結んだあと、月影さんの元に歩き出そうとした。
「待って」
「……」
「あたし……あんたのそういうとこ大っ嫌い」
「!」
「いつもそう。あたしがきついこと言っても何も言い返さない。自分ばかり傷ついてますみたいな顔して、あたしを悪者にするの」
「…っ…」
「バレてないと思った? あたしに対して何度もムカッとしたでしょ? なんであたしの機嫌取るの? どうしてぶつかってこないの?」
「…っ…」
「あたしだって間違えるんだよ…
自分の性格がネジ曲がってるってこともわかってる。
いつも言い過ぎだってことも…」
レイナちゃんの瞳からポロリと涙がこぼれた。
「ごめんね、アカツキ…。
いっぱいひどいこと言ってごめん…」
「…レイナちゃん…」
「言い訳になるかもしれないけど、聞いて…。
確かにあたしは逃げたアカツキに対してムカついてた。でもアイもパニックになってたし、どうしようもないって思ってた。でもね、あいつに会ってからなんかおかしくなったの!
どんどん憎しみが沸いてきて自分でも感情がコントロールできなくなって…」
そこまで言って、急にレイナちゃんは目を見開いたまま動かなくなってしまった。
「レイナちゃん…?」
今あたしがやるべきことはひとつだ。
あたしはいっぱい傷を負ったレイナちゃんの身体に両手をかざした。
「ベホマ」
あたしの両手からは淡い光が溢れ出す。
途端にレイナちゃんの傷はスッと消えて、体力は全回復した。
「……やっと助けることができた……」
もう遅すぎるけれど…。
アイちゃんは死んでしまったけれど…。
「ごめんね、レイナちゃん…」
こんなことしても今更前みたいに戻れないってわかってる…。
自己満足ってことも…。
溢れそうになる涙を我慢するためにあたしは唇をキュッと結んだあと、月影さんの元に歩き出そうとした。
「待って」
「……」
「あたし……あんたのそういうとこ大っ嫌い」
「!」
「いつもそう。あたしがきついこと言っても何も言い返さない。自分ばかり傷ついてますみたいな顔して、あたしを悪者にするの」
「…っ…」
「バレてないと思った? あたしに対して何度もムカッとしたでしょ? なんであたしの機嫌取るの? どうしてぶつかってこないの?」
「…っ…」
「あたしだって間違えるんだよ…
自分の性格がネジ曲がってるってこともわかってる。
いつも言い過ぎだってことも…」
レイナちゃんの瞳からポロリと涙がこぼれた。
「ごめんね、アカツキ…。
いっぱいひどいこと言ってごめん…」
「…レイナちゃん…」
「言い訳になるかもしれないけど、聞いて…。
確かにあたしは逃げたアカツキに対してムカついてた。でもアイもパニックになってたし、どうしようもないって思ってた。でもね、あいつに会ってからなんかおかしくなったの!
どんどん憎しみが沸いてきて自分でも感情がコントロールできなくなって…」
そこまで言って、急にレイナちゃんは目を見開いたまま動かなくなってしまった。
「レイナちゃん…?」