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ドラクエらんど

第13章 裏切り者

次の瞬間。


「…ゴフッ…」


レイナちゃんは大量の血を吐き出した。



「…っ…!」



よく見ると、レイナちゃんの胸元から真っ赤に染まった手が貫通していた。
その手は心臓を鷲掴みにしている。



「…全く不愉快だ」



レイナちゃんの背後から声がする。
あの銀髪青年の声が……。



グシャッと心臓が握りつぶされた。



「アカツキさん……!!!」



遠くで月影さんの声がする。
あたしはショックで意識を手離してしまった。




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どれくらいたっただろうか…。
ふと目を覚ますと、れんじさんがあたしを抱きかかえていた。



「アカツキ、大丈夫か!?」

「……レイナちゃんは……」



あたしの問いに、れんじさんは悲痛な表情を浮かべる。



「そんな……やだっ……レイナちゃん…!」



やっと会えたのに…
やっとお互いわかりあえると思ったのに…!
アイちゃんも、レイナちゃんも死んでしまった…



「…アカツキ。今度こそ本当に逃げてほしい」

「え…」

「今、月影とうさ公があいつと戦っている。俺も加勢する」

「や……やだ、みんな死んじゃうよ…!」



あたしはれんじさんの服をギュッと引っ張った。



子供だと思われてもいい…
今ここで離れたら、もう二度と会えないような気がするから…。



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