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ドラクエらんど

第13章 裏切り者

「アカツキ…」



れんじさんはおもむろにフードを外した。
今までうっすらとしか見えてなかった顔がはっきりと見える。



「お前は生きてほしい」



れんじさんのまっすぐな瞳が、あたしの胸を高鳴らせた。



「生きてアキラたちと合流するんだ。そしてこの馬鹿げた世界をぶっ潰してほしい」



そうだ……
この事をアキラさんたちに伝えなきゃ…!



「…あっ!」



あたしは慌ててスマホを取り出して、アキラさんに電話をかけようとした。



『電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため……』


「そんなっ…」



まあやさんにかけても同じだった。
落ち込むあたしの頭に、ポンと手を置くれんじさん。



「…頼むな」



その表情はとても優しかった。



走り去るれんじさんの背中が揺れて見える。
月影さんやうさぴょんの姿も…。



「……みんなっ……」



あたしは泣きながら、ログハウスに戻ることを決意した。



れんじさんたちを死なせないためにも…


必ず……


必ず助けに来るから……!!!









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