テキストサイズ

ドラクエらんど

第14章 ブラック…

「月影お兄様、ゆずもそろそろ新しい身体が欲しいですわ」



ゆずは銀色の髪を指に巻き付けながら言った。



「その姿も悪くないのだがな」

「髪が痛んできましたの。パーマもとれかけだし…。だから今度はさらさら黒髪ストレートがいいですわ♪」

「黒髪か…」



ブラック月影は顎に手をあて考えた。



「そういえば、あの娘…」

「なんですの?」

「ゆず、ついてこい。ちょうどいい身体を見つけたのだ」

「ほんと? 楽しみですわ♪」



二人は黒い翼を羽ばたかせ、天高く舞い上がった。
上空から下を見下ろすと、辺り一面森が広がっている。



「あの人間ども…確か"ログハウス"に帰ると言っていたな」



それらしき建物を探すと、谷の向こうに屋根のようなものを見つけた。



「月影お兄様、早く行きましょうよ♪」

「ああ…」



ブラック月影の瞳が怪しく光る。
人間を騙し襲うのが、彼らにとって暇潰しの遊びだった。






果たしてれんじたちは月影を救えるのか?
アカツキは無事ログハウスに辿り着けるのか?
アキラたちは今どこに…?



そしてまた新たな冒険者が……。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ