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ドラクエらんど

第15章 ひなた王子

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「ひなた先輩! あ、あのっ……」


「……」



オレは今、学校の屋上にいる。
目の前には知らない女が1人。
と、少し離れた場所に女のツレが2人。



「あ、あのっ……ね……」


「……」



さっきからずっとこの調子。
どうやらオレに告白したいみたいなんだけど、肝心の言葉が出てこないらしい。



「ゆり、頑張って!」

「ゆりなら言える! ファイト!」



女のツレが背後から声援コール。



はぁ…なんの罰ゲームだよ、これ。
いつまで付き合わなきゃなんねぇの。



オレは小さくため息をついて、山に囲まれた町を見下ろした。




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