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ドラクエらんど

第18章 ビッツの館 (前編) ※BLあり

「おとなしく待つなら手出しはしない。でも我々に歯向かうなら──」



身震いしながら、僕はYUIさんに向かって必死に頷いた。



「お、おとなしく待ちます! 待ちますから…!」



早くこいつらをなんとかしてくれ!!



ひなたくんの方をチラリと見ると、彼も固まったまま頷いていた。
僕みたいに何かされたわけではなさそうだ。



「では、ごゆっくりとお待ちください」



冷ややかな笑みを浮かべて、YUIさんは部屋から出て行く。マッチョ男たちも、名残惜しそうな顔をしながら出て行った。



「はあっ……」



僕はグッタリとそのままベッドに倒れこむと、耳たぶについたマッチョ男の唾液をシーツで拭った。



「…大丈夫ですか、アキラさん」

「大丈夫じゃ……ない」

「……ですよね」



僕たちは沈黙になった。
今のこの状況がうまく飲み込めれないのだ。



なんでこうなった?
なぜ僕たちはここにいる?



『エリックスという男が──』



全部あの男が仕組んだのか…?
一体なんのために?
僕たちにゲームをさせて楽しむため?
…だとしたらどこかに監視カメラがあるはず!



僕は急いでベッドから降りて、部屋中のあちこちを見回した。



「どうしたんですか?」

「いや、エリックスの男が僕たちの行動を監視してるなら、どこかに監視カメラがあるのかと思って…」



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