ドラクエらんど
第18章 ビッツの館 (前編) ※BLあり
「アキラさん、どうぞ」
ひなたくんはかしこさのたねを僕の前に差し出した。
「え、いいの?」
「オレは魔法使えないんで」
「そうなの? 王子でも魔法使えるんじゃないの?」
「わからない……でも何となくこれは、アキラさんが食べた方がいい気がする」
ひなたくんは僕の掌にかしこさのたねを置いた。
「……」
ゲームならラッキーだと思って即行使う。
でも自分が食べるとなると話は別だ。
本当に食べても大丈夫? お腹壊さない?
「アキラさん、早く。あいつに見つからないうちに…」
その時、扉が勢いよく開いた。
僕は慌ててかしこさのたねを口の中に放り込んだ。
なんか……不味い。
「では、ひなた様からビッツ様の元へご案内します」
「…っ…」
僕らが逃げないためか、YUIさんの両隣には先程のマッチョ男がスタンバイしていた。
少し不安そうな顔をして、ひなたくんはやつらの後についていく。
「ひなたくん……」
一人取り残された僕はボリボリとかしこさのたねを食べた。
「……ん……?」
なんだか頭の中にある言葉が浮かんできた。
【アキラはルーラの呪文を覚えた!】
ひなたくんはかしこさのたねを僕の前に差し出した。
「え、いいの?」
「オレは魔法使えないんで」
「そうなの? 王子でも魔法使えるんじゃないの?」
「わからない……でも何となくこれは、アキラさんが食べた方がいい気がする」
ひなたくんは僕の掌にかしこさのたねを置いた。
「……」
ゲームならラッキーだと思って即行使う。
でも自分が食べるとなると話は別だ。
本当に食べても大丈夫? お腹壊さない?
「アキラさん、早く。あいつに見つからないうちに…」
その時、扉が勢いよく開いた。
僕は慌ててかしこさのたねを口の中に放り込んだ。
なんか……不味い。
「では、ひなた様からビッツ様の元へご案内します」
「…っ…」
僕らが逃げないためか、YUIさんの両隣には先程のマッチョ男がスタンバイしていた。
少し不安そうな顔をして、ひなたくんはやつらの後についていく。
「ひなたくん……」
一人取り残された僕はボリボリとかしこさのたねを食べた。
「……ん……?」
なんだか頭の中にある言葉が浮かんできた。
【アキラはルーラの呪文を覚えた!】