ドラクエらんど
第18章 ビッツの館 (前編) ※BLあり
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なんだか身体が……だるい。
身体を自由に動かすことができない…。
「あ…気付かれましたか」
幼い声がする。
子供?
「……」
俺はゆっくりと目を開けた。
少し前にも同じような光景があったような…。
「……ここは……」
「胸に複数の引っ掻き傷がありましたので、手当てしておきました」
「……」
俺は起き上がろうとした。
が、首もとが何かで固定されていて身動きができない。
「……なっ……」
首だけではない。
両足首と両手首も何かで固定されており、俺は大の字になって硬いベッドで寝かされていた。
しかも、全裸だ…。
「怪我が早く治るように薬草を塗っておきました」
そう言うと、その幼い声の主はパタパタと足音をたててどこかへ行ってしまった。
「……おいっ、これを外せ!」
俺はなんとか動けないかと、両手両足に力を込めた。
するとジャラジャラと重い音がした。
──鎖、か。
「……クソッ」
どうして俺はここにいる?
確かナナシの家のそばで、女の悪魔とブラック月影に遭遇して───そこから記憶がない。
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なんだか身体が……だるい。
身体を自由に動かすことができない…。
「あ…気付かれましたか」
幼い声がする。
子供?
「……」
俺はゆっくりと目を開けた。
少し前にも同じような光景があったような…。
「……ここは……」
「胸に複数の引っ掻き傷がありましたので、手当てしておきました」
「……」
俺は起き上がろうとした。
が、首もとが何かで固定されていて身動きができない。
「……なっ……」
首だけではない。
両足首と両手首も何かで固定されており、俺は大の字になって硬いベッドで寝かされていた。
しかも、全裸だ…。
「怪我が早く治るように薬草を塗っておきました」
そう言うと、その幼い声の主はパタパタと足音をたててどこかへ行ってしまった。
「……おいっ、これを外せ!」
俺はなんとか動けないかと、両手両足に力を込めた。
するとジャラジャラと重い音がした。
──鎖、か。
「……クソッ」
どうして俺はここにいる?
確かナナシの家のそばで、女の悪魔とブラック月影に遭遇して───そこから記憶がない。