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ドラクエらんど

第18章 ビッツの館 (前編) ※BLあり

俺はなんとかアキラを説得し、ルーラを試した後にひなたを助けるという約束をし、アキラを外に連れ出した。



「本当にルーラを試したら、すぐにひなたくんを助けてくれるんですよね?!」

「ええ、約束します」



今頃ひなたはすでにビッツ様の奴隷と化してるだろうが…仕方ない。
抵抗しなかった彼が悪いのだ。



「じゃあ、いきますよ!」



深呼吸をした後、アキラはすぐに「ルーラ」の呪文を唱えた。



「!」



アキラの体が淡く光る。
だが、俺の体は何も変化なしだ。



「えっ? 僕だけ!?」



その言葉を残し、アキラは一瞬で俺の前から姿を消した。



「…っ…」



あまりの出来事に、俺はしばらく呆然とその場に立ちすくんだ。



「俺はやっぱりここから出られないのか…」



期待していた分、ショックは大きい。
一筋の光も俺には当たらなかった。






ビッツ様の部屋に戻ると、全裸姿でひなただけが床に倒れていた。



「……」




彼の姿を見ても同情心はない。
ここに来たからには避けて通れない道なのだ。
お前も俺と同じ道を歩むんだ。
ただ主人に抱かれるためだけに毎日を過ごす。
自由なんて、ない。



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