
ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
地下から出ると、奴隷たちがパニック状態で騒いでいた。
武器を持ってオロオロする者、叫ぶ者、その中には怪我人もいて、それを手当てしている者もいた。
だからか、僕たちが地下から出てきても誰も気づかなかった。
とりあえず僕たちは玄関へと向かった。
「月影を倒すなんて、無理だ。俺とナナシとうさ公で戦っても全然歯が立たなかったのに…!」
廊下を走りながられんじが叫んだ。
「月影に取り憑いた悪魔はレベル99。俺たちが敵う相手じゃない…」
「レベル99!?」
なんでそんな悪魔が月影に…!?
てか、"ナナシ"って誰?
「そんなっ……じゃあどうすりゃいいんだよ!」
そんなの、ひなたくん……一発でやられちゃうじゃないか!!
「月影はまだ完全に体を乗っ取られたわけじゃない。なぜかここに来てしまった時は元に戻ってた。だが、急にまた苦しみだして……」
「なるほど、悪魔に支配されるのも時間の問題ってことか…」
昭玄さんが厳しい表情で言った。
「じゃあ悪魔と戦う前にひなたくんを止めないと!!」
ここで生きていく、なんて言ってたけど…
あの目はなんとなく…
もうここで死んでもいいみたいな……
武器を持ってオロオロする者、叫ぶ者、その中には怪我人もいて、それを手当てしている者もいた。
だからか、僕たちが地下から出てきても誰も気づかなかった。
とりあえず僕たちは玄関へと向かった。
「月影を倒すなんて、無理だ。俺とナナシとうさ公で戦っても全然歯が立たなかったのに…!」
廊下を走りながられんじが叫んだ。
「月影に取り憑いた悪魔はレベル99。俺たちが敵う相手じゃない…」
「レベル99!?」
なんでそんな悪魔が月影に…!?
てか、"ナナシ"って誰?
「そんなっ……じゃあどうすりゃいいんだよ!」
そんなの、ひなたくん……一発でやられちゃうじゃないか!!
「月影はまだ完全に体を乗っ取られたわけじゃない。なぜかここに来てしまった時は元に戻ってた。だが、急にまた苦しみだして……」
「なるほど、悪魔に支配されるのも時間の問題ってことか…」
昭玄さんが厳しい表情で言った。
「じゃあ悪魔と戦う前にひなたくんを止めないと!!」
ここで生きていく、なんて言ってたけど…
あの目はなんとなく…
もうここで死んでもいいみたいな……
