
ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
「この体はもう使えないからな」
そう言うと悪魔は大きく口を開いた。
何か黒いもやがズルズルと月影の口から抜け出ていく。耳や両目からも…。
「!?」
体のあちこちから出てきた黒いもやはひとつになり、人の形になった。
そして翼を羽ばたかせながら、空中に舞い上がった。
「あれが悪魔の正体…?」
YUIさんが悪魔を見上げると、悪魔は今度はYUIさんめがけて急降下してきた。
『今度は貴様の体をもらうぞ!』
「!」
だけど何か見えないものに弾かれ、悪魔の体は分散してしまった。
そしてそのまま闇の空へと消えていった。
「……え? な、なに……?」
一体何が起きたのかさっぱりわからない…。
でもあの悪魔が月影から離れたということは…
「月影っ…!」
僕は倒れている月影のそばに駆け寄った。
背中から生えていた翼はすっかり消えていた。でもその跡が生々しく残っている。
「月影、待ってろ。今から回復してやるからな!」
僕は今度こそ回復しようと、月影の背中に両手をかざした。
ビシイッ!!
「痛っ……!!」
突如根っこのようなものが飛んできて、僕の体はそれに弾かれて吹っ飛んでしまった。
「アキラさんっ…!!」
ひなたくんが僕の方に駆けつけてきてくれる。
「全く…悪魔を回復しようとするなんて、なんて愚かな人間なの?」
どこかで聞いた声が響いた。
そう言うと悪魔は大きく口を開いた。
何か黒いもやがズルズルと月影の口から抜け出ていく。耳や両目からも…。
「!?」
体のあちこちから出てきた黒いもやはひとつになり、人の形になった。
そして翼を羽ばたかせながら、空中に舞い上がった。
「あれが悪魔の正体…?」
YUIさんが悪魔を見上げると、悪魔は今度はYUIさんめがけて急降下してきた。
『今度は貴様の体をもらうぞ!』
「!」
だけど何か見えないものに弾かれ、悪魔の体は分散してしまった。
そしてそのまま闇の空へと消えていった。
「……え? な、なに……?」
一体何が起きたのかさっぱりわからない…。
でもあの悪魔が月影から離れたということは…
「月影っ…!」
僕は倒れている月影のそばに駆け寄った。
背中から生えていた翼はすっかり消えていた。でもその跡が生々しく残っている。
「月影、待ってろ。今から回復してやるからな!」
僕は今度こそ回復しようと、月影の背中に両手をかざした。
ビシイッ!!
「痛っ……!!」
突如根っこのようなものが飛んできて、僕の体はそれに弾かれて吹っ飛んでしまった。
「アキラさんっ…!!」
ひなたくんが僕の方に駆けつけてきてくれる。
「全く…悪魔を回復しようとするなんて、なんて愚かな人間なの?」
どこかで聞いた声が響いた。
