無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「先手必勝、うりゃあ！」



昭玄殿がロングスピアをおもいっきり投げました。見事、一体のハチに命中。地面に落ちてきたハチをひなた殿とヒイラギ殿が攻撃し、見事な連携プレイを披露しました。



「さすが、昭玄さんね！」

「へっ、これくらい朝飯前ってことよ」



どや顔する昭玄殿。
よし、あっしも負けてられません！



「さあ、今こそあっしの力を――」



その時、真上にいたハチたちが一斉にブシュッと何かを吐き出しました。
緑の液体が頭上に振ってきます。



「えっ…な、なっ…」



あっしとつくし殿はその液体を被ってしまいました。



「つくし先生！ やんすさん！」



ひなた殿がこっちに駆け寄ろうとしましたが、それを昭玄殿が止めました。



「あの緑の液体に触るな！ 恐らく毒だ！」



確かに毒っぽいです。
身体中が痛みだしました。
呼吸も苦しいです。



「大丈夫よ…ひなたくん…みんな、気を付けて…」



あっしはすぐさまスマホを操作してアイテムのどくけし草を２つ取り出しました。
やくそう・どくけし草は必需品ですからね、まだ98個はありますよ。



「ありがとう、やんす。助かったわ」



やくそうでHPも回復し、あっしらは再び武器を構えました。