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ドラクエらんど

第22章 星見の塔 (後編)

「生徒思いのあんたのために、一肌脱いでやるよ」

「…脱いでくれるの? それならお礼として、たっぷり奉仕してあげなきゃね」

「じゃああんたもその体、他の奴に渡すんじゃねぇよ?」

「ふふ、待ってるわ」



なんでしょう、なんだかムラムラしてくる会話です。



「やんす、二人を頼むな」



そう言うと、昭玄殿は森の奥に消えて行きました。



「彼なら大丈夫よ、必ずひなたくんを探してきてくれるわ」



たぶん、絶対、そんな気がします。
ヒイラギ殿は微妙な顔をしていますが、今は早くここから脱出しないとです。



あっしらはハチに見つかることなくなんとか森を抜け、西の方角にうっすら見える星見の塔を目指しました。



途中魔物が現れましたがさっきのハチよりは断然弱く、容易く倒せました。良かったです、ここで全滅するわけにはいきませんから。話、進みませんから。



星見の塔は小高い丘に囲まれた場所にありました。



「4階ですか…さすがにエレベーターはないですよね」



RPGではたいてい一階一階攻略していかないといけませんけど…。



「ちょっと待って。これ、エレベーターじゃない?」

「え?」



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