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ドラクエらんど

第22章 星見の塔 (後編)

ボンッ!



その時小さな爆発音がしたかと思うと、ゲスドルマの姿が大きく……いや小さくなり……え?



「これが第二形態の姿?」



ゲスドルマはあっしらよりも遥かに小さくなっており、見た目はベビーサタンのようでした。というか、ベビーサタンです。



「どうしてベビーサタン?」



つくし殿もご存知でしたか、ベビーサタン。
あっしがそう言うと、「過去にベビーサタンのコスプレした人と遊んだことがあるのよ」って答えましたけど、まあ…詳しくは聞かないでおこうと思います。



『な、なんでだ! なんで変身が解けた!?』



ベビーサタンはあたふたしてます。



「あんたバカ? 変化(へんげ)の杖は返してもらったわよん♪」



どこからか女性の声が聞こえてきました。
つくし殿でも、ヒイラギ殿でもありません。



『あっ、あ~~! オマエ、いつのまに!!』



そういえばベビーサタンは杖を持っていません。
あっしらは声の主を探すべく周りを見渡すと、忍者のような格好をした少女が華麗に回転しながら目の前に現れました。



少女は赤と黒の忍者の服を着ており、髪型はポニーテールをしていました。口元は黒い布で覆っており目元しか見えませんが、なかなかの美少女だと思います。



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