テキストサイズ

ドラクエらんど

第22章 星見の塔 (後編)

「じゃあレンゲは一階に…?」

「やられたわね。ボスは最上階にいるという先入観が仇になってしまった」

「それならエレベーターで一階まで降りればいいんじゃないですか?」

「言われてみればそうね」



これですぐに助けにいくことができます。
まあ、ゲスドルマと戦わなくてはいけないでしょうが、そのためにもおにぎり食べとかないと!…って、もうないではありませんかwww



「あ~お腹いっぱい! 久しぶりの白米だから10個も食べちゃった。ごちそうさま♪」



痩せの大食いですか。



「ところであなた、何者なの?」

「あたいのこと聞きたいならなんかちょーだい」

「……」

「アハッ、冗談♪ あたいはこう見えても魔法使いだよ」

「魔法使い!?」



思わずあっしが声をあげてしまいました。



「そ。盗賊かと思った?」

「はい」

「まあ、違わなくもない。前の職業は盗賊で、その前は忍者だったから」

「職業って…もしかしてあなた、プレイヤー?」

「てことはあんたたちも?」



あっしらは顔を見合わせ、頷きました。



「あたいはもうずっとここにいるよ。まあ、現実世界に戻る気もないけどね」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ