テキストサイズ

ドラクエらんど

第22章 星見の塔 (後編)

「なるほど。その変化の杖をベビーサタンが拾ったんですね」



天音殿が杖を落とさなかったら、もっと容易く倒せたのかもなんですね…。



「やんす…。今、あたいが杖を落とさなかったらベビーサタンを簡単に倒せたのにって思ったでしょ」

「…そ、そのようなことはっ…」



ひぃぃぃ、完全に心読まれてます。



「ふん。どっちにしろ、あとのモンスターも雑魚だから。問題はあの黒装束を着た男だよ。あいつはヤバイ」

「ゲスドルマよりもですか?」

「確かに。あいつは黒魔術のようなものを使うし、やっかいかも…」



ヒイラギ殿が眉間にシワを寄せながら言いました。



『お前ら、ゲスドルマとウィッチとピーターを甘く見てると痛い目みるぞ!』



ベビーサタンがあっしたちを指差しながら吠えます。



「はあ? あんたおにぎり食べたでしょ。その分しっかり役に立ってもらうからね!」

『うっ…!』



ほぼ大量に食べたのは天音殿ですが……また心読まれるので突っ込まないでおきましょう。



「とりあえず下に降りる方法を教えてもらおうかしら」



あっしらはベビーサタンを囲み、上から見下ろしました。



『チッ、しょうがねぇな…ついてきな!』



そう言うと、ベビーサタンはエレベーターの前に立ちました。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ