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ドラクエらんど

第23章 緊急ログアウト

よく見るとその若い女性は上白石萌音にそっくりだった。


「まさか上白石萌音!?」

「……似てるってよく言われますが、違います」

「……」


なんかこんな会話を誰かとしたような……。



「私はヒイラギです」

「ヒイラギさん? あっ、武器屋の──!」

「……」


ヒイラギさんは僕の顔を見て眉をひそめる。



そっか、
アバターとは異なる姿だからわかんないよな。



「お客様、お話し中申し訳ございませんが、こちらに移動していただけますか」


「あ、はい」



僕がベンチから立ち上がると、後ろから服の裾を引っ張られた。


「パパ、どこ行くの?」

「!?」

「どこ行くの? ユメも行く!」

「は? おまっ……」

「そちらのお子様は久遠様のご家族の方でしたか。では一緒に……」

「違うって!!」

「パパ、ひどいよ! 血が繋がってないからって、あたしのこと邪険にするなんて──!」

「はああっ!?」



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