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愉快誘拐

第1章 何かの間違い



「ボコるならさっさとボコれば?」
余裕ぶってこちらも笑みを浮かべる。
内心すごく怖いがこんなもの早く慣れれば良いことだと自分に行き聞かせた。

「ははっ。いいね。強気なの好きだよ」
とても軽快に言いながらそいつは俺の腕を掴んで引き、胸元に顔を埋める形になる。

「…は……?!」
想像とは違った行動に目を見開く。

「でも、加虐的なのは好きじゃないからさぁ」
掴んでいた腕を後ろに回しもう一方の腕も同じようにすると片手でまとめるとポケットから何やら取り出し纏めていた腕をきつく縛っている。

「な…どういう…」
ホントに状況が詠めない、
何がしたいんだ。








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