テキストサイズ

Method of the smile*:。✡

第3章 Step 3

キョロキョロと相葉さんを探す。

駅の中?外?
それとも、近くのコンビニ?

どこから探していいのかわからず、
立ち止まってしまう。

だって、あたしは相葉さんわかるけど、
相葉さんはあたしのことわからないよね。


も、もしかして、いたずらメール?
あたしが一般人だから、来ない?
宅配便で送られる?
違う人来たりして!
mgとか…
どんどんとネガティブな考えばかり
思い浮かぶ。


曄「どこー…」

泣きそうになりながらも、
辺りを見回していると…

ピロリロリン

曄「あ、メール」

携帯を開くと、相葉さんからメールが。

❮曄ちゃん、どんな服?❯

もう、なんなのよ。

《灰色のコートにズボンです。》

メールを送って数分後、

雅「曄ちゃーーーーん!」

斜め前に止まっていた車の窓から、
顔を出して手を振っている人が。

曄「!!!!」

変装も何もしていない相葉さんだった。

びっくりして車に駆け寄る。
パタパタパタ

曄「あ、あの…」
雅「曄ちゃん?」

コクりと頷く。

雅「とりあえず、車の中入って!」

急かされるままに、車の中へ。

曄「あの!」
雅「どうしたー?」

何から言っていいかわからず、
考える…

雅「曄ちゃん、涙目だったでしょー」
曄「な、なんで。」

フフっと笑う相葉さん。

雅「やけに、キョロキョロしてる子が
いるなーって見てたの。
そしたら、どんどん険しい顔に
なっちゃって(笑)

変な事考えてたでしょ?」

見られてた…
目を逸らして、俯く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ