王子様のプロポーズ〜クロード編〜
第1章 プロローグ
ユリは日本を飛び出てあらゆる国へ放浪していた。
現在の滞在先はオリエンス王国。
何処と無く日本に似た国に居心地良さを感じていた。
既に行き着けになったホテル最上階のバーはVIP客が多い。
ユリはそのバーに足を踏み入れると紫煙(しえん)と名乗るバーテンダーが決まっていつもの席に案内する。
カウンター席の1番奥から2番目の席。
丁度仕切りがあり他の客と顔を合わせる事もない。
ユリが席に付くと紫煙は今日ユリが来る事を知っていたかの様に用意したカクテルをスッと差し出した。
ユリ:「まだ注文してないわ」
紫煙:「僕からの奢りです」
ユリ:「今度は何?」
紫煙:「実はジョン・ピエールからユリ様宛に手紙を預かりまして」
ユリ:「ジョン・ピエール?」
紫煙:「ご存知ありませんか?世界的有名なデザイナーで今では6カ国が王室御用達の服をジョン・ピエールが手掛けているんです。」
ユリ:「ふーん・・」
ユリは封筒の縁の紋を見て思い出す。
日本に居た頃、彼がユリにプレゼントしたドレスの中にジョン・ピエールのデザインのドレスがあった。
あまりに素晴らしいデザインだった為、とても印象に残っていた。
ユリ:「何だと思う?」
ユリは封筒の中について紫煙に尋ねてみた。
紫煙:「さあ?顧問弁護士の依頼とかじゃないですかね?」
ユリ:「顧問弁護士か・・それなら悪くないかも・・」
紫煙:「なら決まりですね」
ユリ:「まだ分からないわよ。」
ユリは封筒を開け手紙に目を通す。
ユリ:「・・・・」
紫煙:「・・・・」
現在の滞在先はオリエンス王国。
何処と無く日本に似た国に居心地良さを感じていた。
既に行き着けになったホテル最上階のバーはVIP客が多い。
ユリはそのバーに足を踏み入れると紫煙(しえん)と名乗るバーテンダーが決まっていつもの席に案内する。
カウンター席の1番奥から2番目の席。
丁度仕切りがあり他の客と顔を合わせる事もない。
ユリが席に付くと紫煙は今日ユリが来る事を知っていたかの様に用意したカクテルをスッと差し出した。
ユリ:「まだ注文してないわ」
紫煙:「僕からの奢りです」
ユリ:「今度は何?」
紫煙:「実はジョン・ピエールからユリ様宛に手紙を預かりまして」
ユリ:「ジョン・ピエール?」
紫煙:「ご存知ありませんか?世界的有名なデザイナーで今では6カ国が王室御用達の服をジョン・ピエールが手掛けているんです。」
ユリ:「ふーん・・」
ユリは封筒の縁の紋を見て思い出す。
日本に居た頃、彼がユリにプレゼントしたドレスの中にジョン・ピエールのデザインのドレスがあった。
あまりに素晴らしいデザインだった為、とても印象に残っていた。
ユリ:「何だと思う?」
ユリは封筒の中について紫煙に尋ねてみた。
紫煙:「さあ?顧問弁護士の依頼とかじゃないですかね?」
ユリ:「顧問弁護士か・・それなら悪くないかも・・」
紫煙:「なら決まりですね」
ユリ:「まだ分からないわよ。」
ユリは封筒を開け手紙に目を通す。
ユリ:「・・・・」
紫煙:「・・・・」