
猫とケモノと時々へんたいさん。
第1章 0* どうしてこうなった
毎日、うんざりする。
少女は、愕然とした。
なにに、とは。
少女に対しては愚問だった。毎日毎日少女の元に届く大量のプレゼントの数々。
小さなチェック柄の箱に、真っ赤なバラの飾りと、これまた熟したリンゴのように紅いリボンをあしらったものから、どうやってここまで運んで来たか是非とも御伺いしたくなる様な大きな箱まで、多種多様の箱、それからチカチカと眩しい煌めきを放つ袋たち。
・・・いい加減、この迷惑極まりないプレゼントの数々を放り込んでいた蔵も、すでに臨界点を突破して、扉からは毎朝毎晩みしみしと軋んだ音がひっきりなしに聞こえる。
そして一度そこを開けると雪崩の様に押し込めていた大量のモノが、どどどどっ、と押し寄せ華奢な少女は危うく生き埋めになる寸前に、彼女と共に整理をしているエーフィによって助けられたコトすらある。
・・・また、新たに蔵を建てようか。
そんな考えが、毎度毎度少女の頭をよぎるが、そんなコトを繰り返していたらいたちごっこになるのは明らかだった。
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