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猫とケモノと時々へんたいさん。

第1章 0* どうしてこうなった




そんな毎日を過ごしながら、少女はまた相変わらず届く数が増えつつあるプレゼントたちを蔵へと運び始めた。
その音に気づいたのか、エーフィ・・・通称ろーずも駆け付けて、呆れた様に笑いながら、少女を手伝い始めた。

「よくやるよねー、みーな」
「・・・蔵、新しいの建てないとね」
「それを言い続けて早半年。今ではああなりました。」

ろーずが見遣る先には、破裂寸前の物置用の蔵。
既にそれは蔵にあらず。
通常サイズの二倍ほどに膨れ上がったソレは、遠目から見れば単なるまん丸な球体。今は少女の魔法でなんとか破裂は防いでいるものの、それすら意味を成さなくなりつつある今日この頃。

「覚悟、決めるよ。ろーずっ」
「んふぃ!!」

いっせーの、でみーなが魔法を一時的に解き放ち。その隙をついてろーずがサイコキネシスで大量のプレゼントを少しばかり空いた隙間を狙いひゅんひゅんとまるでパズルの様にはめ込んで行く!!
全てはめ込むと、次はアイアンテールで扉を閉め、再度みーなが魔法をかけて完了。



・・・だったのだけれども。



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