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第2章 明日のために

(櫻井side)

風呂に入っているとチャイムが鳴った。

「チッ…」

俺は、タイミング悪っ。とか考えながら
「はーい」
とだけ返事をして体を拭き服を着た。

「はい」

ガチャ。
と、音をたてて開けたドアの向こうにいたのは二宮…さんだった。

ニ「あ、あの…」
「どうしました?」
ニ「テレビの繋ぎかたが…わからないので…教えていただけませんか?」

なんで、ちょっと涙目なんだよ。
…可愛いけど。

ニ「あ…もしかしてお風呂入ってましたか?」
「え?あ、はい」
ニ「すいません…」

二宮さんは、俯いた。

「え、いや…謝んないで大丈夫です」
ニ「すいません、忘れてください」

少し寂しそうな笑みを残して、俺の家の前から去って行った。

「はぁ…」

俺は、一度家に戻りタオルを取り頭を拭いた。

そして、サンダルを履いて二宮さんの家を訪れた。

俺は、いつからお人好しになったんだ?

まぁ、あんな純粋そうな目を見て、
断るやつのほうが神経おかしいか。

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