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第17章 休日の朝

(二宮side)

櫻「慣れなくたっていいよ」
「でも、慣れないと…」
櫻「慣れちゃったら、俺に飽きちゃうかもしれないし…」

寂しそうに笑った。

「飽きないよっ」

慌てて起き上がった。

「俺は、翔くん一筋だもん!」
櫻「ふふっ」
「なに笑ってるのっ!俺は、真剣…」

なんか…凄い恥ずかしいこと言った?

「っ…」

顔から火が出るくらい、恥ずかしくなった。

櫻「あれ?気付いちゃった?」
「うるさいっ」

布団を顔まで被る。

櫻「二宮くーん」

布団を剥ごうと、引っ張られる。

「いーやーだー」

俺は全体重をかけて布団を押さえた。

櫻「俺も飽きないよ。二宮くん一筋だからね」

布団越しに頭を撫でられる。

「……そんなこと言っても出ないよ」

余計に顔が赤くなった。

櫻「じゃあ、今日のデートはなしかな」

ベッドから翔くんが降りる音がして、
寝室のドアの開閉音がした。

俺はゆっくりと布団から出た。

バサッ!

その瞬間、布団が剥がれた。

「えっ」
櫻「引っ掛かった~」
「翔くんのバカッ!」

俺は、翔くんを叩いた。

櫻「元気になった?」

微笑みながら、聞いてきた。

「え?」
櫻「元気になった?」

「…うん」

櫻「じゃ、デート行こうか」
「その前に、ご飯っ…」

言い終わる前に唇を塞がれた。

櫻「唇、治った?」

もう、絶対に翔くんには敵わない。

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