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第20章 雨上がりの窓から
(二宮side)
チャプ…
湯船に浸かった。
ブクブクッ
頭まで。
「ぷはぁっ」
お湯がいつもに増して熱い。
あ、さっきまで雨にあたってたからか。
もう、なにも考えられなかった。
大野さんと翔くんがどうなっても俺は責められない。
元は、二人が一緒なんだから。
もしかしたら、俺が浮気相手だったのかもしれない。
翔くんは大野さんと付き合ってて…。
俺は“遊び”だったのかも。
そんな人に本気になってたのかな…。
また、悲しい気持ちになった。
「嫌だなぁ…」
思考がネガティブになっている。
なにを考えるにも、マイナス思考になってしまっている。
『だから、言っただろ?』
自分の声だ。
『優しいのなんて今のうちなんだよ』
「そーかもしれないね…」
ブクブクッ…
俺は再び頭まで潜った。
『また、やり直せばいい』
「ぷはぁっ…え?」
『翔くんと別れて、他の人と幸せになればいい』
「……」
俺は、翔くん以外の人と幸せになれる?
そんな簡単に…忘れられない。
「でもね…俺、翔くんが好きなんだよ」
チャプ…
湯船に浸かった。
ブクブクッ
頭まで。
「ぷはぁっ」
お湯がいつもに増して熱い。
あ、さっきまで雨にあたってたからか。
もう、なにも考えられなかった。
大野さんと翔くんがどうなっても俺は責められない。
元は、二人が一緒なんだから。
もしかしたら、俺が浮気相手だったのかもしれない。
翔くんは大野さんと付き合ってて…。
俺は“遊び”だったのかも。
そんな人に本気になってたのかな…。
また、悲しい気持ちになった。
「嫌だなぁ…」
思考がネガティブになっている。
なにを考えるにも、マイナス思考になってしまっている。
『だから、言っただろ?』
自分の声だ。
『優しいのなんて今のうちなんだよ』
「そーかもしれないね…」
ブクブクッ…
俺は再び頭まで潜った。
『また、やり直せばいい』
「ぷはぁっ…え?」
『翔くんと別れて、他の人と幸せになればいい』
「……」
俺は、翔くん以外の人と幸せになれる?
そんな簡単に…忘れられない。
「でもね…俺、翔くんが好きなんだよ」