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第3章 心の奥を揺さぶるpassion

(二宮side)

「え?戻れるんですか?」
大「うん。ちょっくら、戻る?」
相「えー、にのがそんな…」
「戻ります!」
相「え!?」

戻りたい。
翔くんと、出会う前に。

大「いいの?寿命縮むけど」
「いいです。2年前に戻るのに、どれぐらいの寿命を払えばいいですか?」
相「にの、本気なの?」
「本気だよ!」

もう、誰が止めても戻る。

大「2年前だと…半年かな」
「え、半年でいいんですか?」
大「うん。でも、半年って大きいよ」

「いいです。今の俺は、半年生きられないぐらいでくたばるような男じゃないですから」

相「にの…」
「雅紀、ごめん。俺は…」
相「いいよ。俺が必要になったら呼んでね」

雅紀からアドレスは『195』からはじまっていた。

「え?」
大「俺達は、歪んだ時間軸によく出掛けるから。歪んだ時間軸のなかでもちゃんと連絡ができる番号」
「なるほど…」
相「いつでも、呼んでね」
「わかった」
大「じゃ、この飴」

大野さんから受け取った飴を
口に含んだ。

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