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第4章 柔らかな痛みの中で
(二宮side)
ついつい癖が出てしまった。
翔くんは、紙皿が嫌いなんだった。
独り暮らしを満喫してしまっている。
櫻「いいよね?」
「あ…はい」
翔くんがにこにこして俺を見ている。
櫻「俺、家からビール持ってくる」
「お願いします」
櫻「じゃ」
翔くん、カッコいい…。
戻ってきてよかった。
「えへへ…うわっ!」
手が滑って、皿を割ってしまった。
うわ…まさかのハプニング…。
ど、どうしよう…。
とりあえず、しゃがみこんでお皿の破片を重ねる。
「いてっ…」
破片が指に刺さり、真っ赤な血を滲ませた。
「はぁ…」
櫻「二宮くん?大丈夫?」
翔くんが俺のもとにやってきた。
なんか、自分が嫌になって泣けてくる。
結局、俺は変わんないんだな…。
ペロッ…。
「えっ」
翔くんが俺の指を舐めていた。
「さ、櫻井さん…なにし…」
櫻「はい、あとは消毒ね」
何事もなかったかのように振る舞う。
これだから、たちが悪い。
無意識でこんなことするんだから。
「…んくっ」
櫻「えっ、どうしたの?」
「んっ、んくっ…」
涙が溢れて止まらない。
櫻「二宮くん?」
「櫻井さん…」
櫻「ん?どうしたの?」
「……ごめんなさい」
今は、まだ告白するときじゃない。
なのに……
涙がでるほど、胸が苦しい。
ついつい癖が出てしまった。
翔くんは、紙皿が嫌いなんだった。
独り暮らしを満喫してしまっている。
櫻「いいよね?」
「あ…はい」
翔くんがにこにこして俺を見ている。
櫻「俺、家からビール持ってくる」
「お願いします」
櫻「じゃ」
翔くん、カッコいい…。
戻ってきてよかった。
「えへへ…うわっ!」
手が滑って、皿を割ってしまった。
うわ…まさかのハプニング…。
ど、どうしよう…。
とりあえず、しゃがみこんでお皿の破片を重ねる。
「いてっ…」
破片が指に刺さり、真っ赤な血を滲ませた。
「はぁ…」
櫻「二宮くん?大丈夫?」
翔くんが俺のもとにやってきた。
なんか、自分が嫌になって泣けてくる。
結局、俺は変わんないんだな…。
ペロッ…。
「えっ」
翔くんが俺の指を舐めていた。
「さ、櫻井さん…なにし…」
櫻「はい、あとは消毒ね」
何事もなかったかのように振る舞う。
これだから、たちが悪い。
無意識でこんなことするんだから。
「…んくっ」
櫻「えっ、どうしたの?」
「んっ、んくっ…」
涙が溢れて止まらない。
櫻「二宮くん?」
「櫻井さん…」
櫻「ん?どうしたの?」
「……ごめんなさい」
今は、まだ告白するときじゃない。
なのに……
涙がでるほど、胸が苦しい。