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第5章 揺らぐことのない思いを

(櫻井side)

柄にもないことを言ってしまった。

『だから…もっと俺を頼れ』

完全に心中を話していた。
しかも、無意識。

「はぁ~……」

なんか若干の後悔に駆られた。


俺は、夕飯を食べて(二宮くん家のお裾分け)いつも通りコーヒーを片手にテレビを見ていた。

そしたら、壁から音がした。

「えっ」

ビックリして、テレビを消す。

コンコン…。

それでも、音は鳴ってて…。

ニ「んくっ…櫻井さん…」

消えかかりそうな声が聞こえた。
しかも、泣いてる。

「二宮くん?」
ニ「っ…そうです…」
「どうしたの?」
ニ「んうっ…会いたいです…」

口からでる嗚咽を必死に抑えている。

ニ「会いに…」

俺は、その先の言葉は聞かずに外に出て二宮くんの家をノックした。

「二宮くん!どうした?大丈夫か?」

何回もドアを叩くと、
足音が近づいてきてドアが開いた。

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