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第6章 永遠に叶わない

(大野side)

でも、そんな幸せも長く続かなかったんだ。

「えっ?」

父親から、衝撃の事実が伝えられた。

父「お前には、不思議な力がある。」
「不思議な力?」
父「とにかく、お前には異空間に行ってもらう」
「待ってよ。ワケわかんない…」

父親が言うには、
俺には、不思議な力があって、
その力を活用するために異空間に行くのだと。

力説された。

「でも…俺には」
父「大丈夫だ。智なら」

ほとんど強引に異空間へ飛ばされた。

でも、自分の力を実感することができたんだ。

普通の人には、耐えられない異空間でも俺は普通でいられた。

俺は
『彗星の如く現れた、異性児』
とまで言われた。

でも、心の隙間は埋まらなかった。

どれだけ、時間を操れても
どれだけ、ドロップ(飴)の調合ができたとしても

翔ちゃんと離れたことには
変わりないんだから。

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