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第1章 風の通る坂道

(櫻井side)

俺は、とりあえず店内を回った。

でも、全ての商品の理解ができない。

『bluesky』
『ONE SEASONS』

しかも、それぞれ小瓶に小さな粒が入っていた。

『bluesky』?
『ONE SEASONS』?

はぁ?意味わかんない。

頭に、疑問符を浮かべながらも必死で考えてみる。

相「どうかしました?」

来た、相葉。
人の話を聞かない、相葉。

「あの…商品の意味が…」
相「そうですか?簡単ですけど」
「あの、どういう意味ですか?」

相「この店は、お客さんの願いを叶えられるんです」

「はぁ?」

なに、ファンタジー感だしてんの?

相「本当ですって」
「嘘はよくないですよ」
相「本当ですよ!」
「じゃあさ、一つの願いを叶えるのにいくらかかるの?」
相「お金はいただきません」
「はぁ?」

ますます、わかんなくなってきた。

願いを叶えるのにお金はかからない?

相「その願いに応じての、寿命をいただきます」

はぁ?寿命?

俺は、頭がこんがらがっていて
さっきまでいた『大野』のことは
忘れていた。

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