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第10章 キツめのtiming

(櫻井side)

二「くははっ!」

二宮くんが、俺の隣でテレビを観ながら手を叩いて笑っている。

二「翔くん、面白いね!」
「うん、そうだね」

さっきまで泣いてた子とは思えないほどの笑顔を俺に向けてる。

そして、二宮くんは、ちょいちょい敬語じゃなくなっている。

二「ほんとに、面白いですか?」
「うん、面白いよ」
二「でも、テレビ観てない…」

二宮くんを抱き寄せる。

二「しょ、翔くん?」

なんか、翔くんって呼ばれるのが新鮮でドキドキする。

「うん。安心する…」

二宮くんの肩に鼻を擦り付ける。

「二宮くんの匂い」
二「や、やめてくださいよ…」

恥ずかしそうに俺の胸板を押し返そうとしている。
力がないから、押し返せないんだろうけどな。

「今日も一緒に寝ていい?」
二「えっ」

二宮くんが俺の胸板を押すのをやめた。

「二宮くんに傍にいてほしい」

ぎゅっと、力を込めた。

二「翔くん…暑いよ」
「ごめん…」

謝ると、二宮くんも力を込めて俺を抱き締めた。

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