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第12章 無限の扉

(櫻井side)

二「フレンチトーストです」

二宮くんが、お皿に綺麗に並べられたフレンチトーストを俺の前に出した。

二「食べて」
「あ、うん」

二宮くんが見ているなか食べる。

「ん!うまい!」
二「ほんと?よかった~」

肘を机について両手を頬に添えている。

か、可愛い…。

二宮くんの可愛さにやられっぱなし。

二「サラダ食べる?」
「食べる」
二「翔くんは、仕事どうなの?」
「んー、いい感じだよ」

俺は、フレンチトーストを方張りながら答えた。

二「翔くんも頑張ってるんだね」

にこにこしながら、サラダの準備をしていた。
今、聞いたら…。

「二宮くんは、なんの仕事してるの?」
二「えっ、えっと」

二宮くんの目が泳いでる。
話したくないのかな…。

「あ、話したくなかったら…」
二「清掃員だよ、バイトの」

恥ずかしそうに笑った。

「どこの?」
二「秘密っ!はい、サラダ」
「おっ、ありがとう」

やっぱり、正社員じゃないのが嫌なんだろうな…。
男のプライドってやつ?

二「なかなか、翔くんと同じ日に仕事ってのがないからさ…」
「そーだね。大体、俺が休みの日に仕事だもんな」
二「俺も食べる」
「あ!俺の!」
二「くふふ、美味しい♪」

やっぱり、自分の可愛さをよくわかってる。

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