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第14章 遠い日の記憶
(二宮side)
櫻「酔い、すっかり覚めたね」
俺の手をしっかりと、繋いでいてくれている。
「はい……あと、お酒…」
櫻「いいって。1万円ぐらい」
翔くんは、俺の言いたいことをわかっていた。
「すいません…」
もう一度謝った。
櫻「あ、なんか食べて帰る?」
「なんかって何ですか?」
櫻「にのみ…」
「バカ、アホ、変態」
真面目に聞き返した俺がバカだった。
櫻「じょ、冗談だって」
冗談に聞こえません。
櫻「ハ、ハンバーグ食べてく?」
「えっ」
ついつい、目を輝かせてしまう。
俺は、ハンバーグが大好き。
多分、誰よりも、何よりも好き。
「食べるっ!」
俺が、答えると少し不機嫌そうな顔をして言った。
櫻「じゃあ…行こうか…」
足取りが遅くなったから、今度は俺が翔くんを引っ張るように歩いた。
店のなかに入っても、翔くんの不機嫌そうな顔は変わらなかった。
「どうしたの?」
櫻「……別に」
メニューに目を通しながら、呟いた。
「翔くん、なに食べる?」
櫻「…ハンバーグ」
史上最高と言ってもいいようなぐらいに不機嫌。
櫻「酔い、すっかり覚めたね」
俺の手をしっかりと、繋いでいてくれている。
「はい……あと、お酒…」
櫻「いいって。1万円ぐらい」
翔くんは、俺の言いたいことをわかっていた。
「すいません…」
もう一度謝った。
櫻「あ、なんか食べて帰る?」
「なんかって何ですか?」
櫻「にのみ…」
「バカ、アホ、変態」
真面目に聞き返した俺がバカだった。
櫻「じょ、冗談だって」
冗談に聞こえません。
櫻「ハ、ハンバーグ食べてく?」
「えっ」
ついつい、目を輝かせてしまう。
俺は、ハンバーグが大好き。
多分、誰よりも、何よりも好き。
「食べるっ!」
俺が、答えると少し不機嫌そうな顔をして言った。
櫻「じゃあ…行こうか…」
足取りが遅くなったから、今度は俺が翔くんを引っ張るように歩いた。
店のなかに入っても、翔くんの不機嫌そうな顔は変わらなかった。
「どうしたの?」
櫻「……別に」
メニューに目を通しながら、呟いた。
「翔くん、なに食べる?」
櫻「…ハンバーグ」
史上最高と言ってもいいようなぐらいに不機嫌。