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第16章 想い抱くそれぞれの未知
(櫻井side)
二宮くんの抱えていたものがやっとわかったんだ。
「二宮くん…」
ぎゅーっと抱き締めると、二宮くんも俺を抱き締めた。
二「翔くん、ごめんなさい…」
何度も何度も俺に詫びたんだ。
すがるように、『離れないで』と言わんばかりに精一杯の力で俺を抱き締めた。
「謝らなくていいよ」
二「ううん、俺が悪いんだもん…謝り足りないよ…」
震える声を必死に抑えてる。
「じゃあ…謝る代わりにずっと傍にいてくれる?」
背中をさすって、二宮くんを落ち着かせる。
二「え…でも、俺は違う時間軸から来たんだよ?」
「それでも、二宮くんは…二宮くんでしょ?」
黙りこんでしまった。
それでも、俺に抱きついていた。
「二宮くん?」
声をかけると、俺から離れて正面に座った。
二「翔くんと俺はバイト先で知り合ったんだ」
ぽつぽつと前までいた時間軸の話を始めたんだ。
二「でもね…俺、知ってたんだ…」
「え?」
二「翔くんが誰と浮気してたか」
俺は、二宮くんの目からこぼれ落ちる涙を見てまた思ったんだ。
俺は、本当に二宮くんを傷つけたんだって。
二宮くんの抱えていたものがやっとわかったんだ。
「二宮くん…」
ぎゅーっと抱き締めると、二宮くんも俺を抱き締めた。
二「翔くん、ごめんなさい…」
何度も何度も俺に詫びたんだ。
すがるように、『離れないで』と言わんばかりに精一杯の力で俺を抱き締めた。
「謝らなくていいよ」
二「ううん、俺が悪いんだもん…謝り足りないよ…」
震える声を必死に抑えてる。
「じゃあ…謝る代わりにずっと傍にいてくれる?」
背中をさすって、二宮くんを落ち着かせる。
二「え…でも、俺は違う時間軸から来たんだよ?」
「それでも、二宮くんは…二宮くんでしょ?」
黙りこんでしまった。
それでも、俺に抱きついていた。
「二宮くん?」
声をかけると、俺から離れて正面に座った。
二「翔くんと俺はバイト先で知り合ったんだ」
ぽつぽつと前までいた時間軸の話を始めたんだ。
二「でもね…俺、知ってたんだ…」
「え?」
二「翔くんが誰と浮気してたか」
俺は、二宮くんの目からこぼれ落ちる涙を見てまた思ったんだ。
俺は、本当に二宮くんを傷つけたんだって。